レジストリ研究一覧(2021年度)

2021年の研究課題一覧

日本医療研究開発機構(AMED)の「難治性疾患実用化研究事業」、または厚生労働省の「難治性疾患政策研究事業」で支援をうけている研究課題の概要および各研究班のレジストリ・バイオレポジトリ等の情報を掲載しております。
掲載されている情報は、2021年12月に約300の難病研究班を対象に実施したアンケート調査のもと、各研究班より公開の了承を頂いた内容を掲載しております。

AMEDの「難治性疾患実用化研究事業」

本事業は、「発病の機構が明らかでない」、「治療方法が確立していない」、「希少な疾病である」、「長期の療養を必要とする」の4要素を満たす難病に対して、病因・病態の解明、画期的な診断・治療法の開発を推進し、全ての難病患者が受ける医療水準の向上を図ることを目的としています。

研究課題名 研究代表者名 研究機関名 レジストリ バイオレポジトリ
尿レクチンアレイ解析を用いた腎疾患診断キットの開発 和田淳 岡山大学
脊髄性筋萎縮症における治療有効性モニタリングのためのバイオマーカーの開発 齋藤加代子 学校法人 東京女子医科大学 -
視覚再生遺伝子治療薬の非臨床POC取得および治験準備 栗原俊英 学校法人慶應義塾 - -
分子病態に基づく筋萎縮性側索硬化症の遺伝子治療開発 村松慎一 学校法人自治医科大学 - -
A3243Gミトコンドリア耐糖能異常に対するタウリン療法の実用化 砂田芳秀 学校法人川崎学園川崎医科大学
エビデンスに基づいた難治性炎症性腸疾患に対する治療ポジショニングの構築 長沼誠 関西医科大学 -
シロリムス(顆粒剤・錠剤)による難治性の脈管腫瘍・脈管奇形に対する分子標的治療法を開発する研究 小関道夫 岐阜大学医学部附属病院 - -
難プラ標準レジストリーを使用し、新生児マススクリーニング対象疾患等の遺伝子変異を考慮したガイドライン改定に向けたエビデンス創出研究 笹井英雄 岐阜大学大学院医学系研究科小児科学 -
網膜色素変性に対する視細胞保護遺伝子治療の医師主導治験 池田康博 宮崎大学医学部眼科学 - -
ヒトiPS細胞を用いた線毛機能不全症候群の新規診断法の開発と精密医療への応用 後藤慎平 京都大学 -

厚生労働省の「難治性疾患政策研究事業」

難治性疾患政策研究事業は、難病の診療体制の構築、疫学研究、普及啓発、診断基準、診断ガイドラインの作成、小児成人期移行医療などを推進し、関連研究やデータベースなどとの連携を図っています。

研究課題名 研究代表者名 研究機関名 レジストリ バイオレポジトリ
稀少てんかんに関する包括的研究 井上有史 国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター -
神経変性疾患領域の基盤的調査研究 中島健二 国立病院機構松江医療センター
筋ジストロフィーの標準的医療普及のための調査研究 松村剛 国立病院機構大阪刀根山医療センター -
先天性および若年性の視覚聴覚二重障害の難病に対する医療および移行期医療支援に関する研究 松永達雄 国立病院機構東京医療センター
難病患者の総合的地域支援体制に関する研究 小森哲夫 国立病院機構箱根病院 神経筋・難病医療センター - -
スモンに関する調査研究 久留聡 国立病院機構鈴鹿病院
新生児慢性肺疾患の診断基準・病型分類の策定、疾患レジストリの構築、および診療ガイドラインの作成に関する研究 難波文彦 埼玉医科大学総合医療センター -
網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する調査研究 坂本泰二 鹿児島大学 -
神経皮膚症候群におけるアンメットニーズを満たす多診療科連携診療体制の確立(難治性疾患政策研究事業)/サンバーン増強型の色素生乾皮症を対象とした既存薬による新規治療の効果と安全性を評価する医師主導治験(難治性疾患実用化研究事業) 錦織千佳子 神戸大学 -
HAMならびに類縁疾患の患者レジストリを介した診療連携モデルの構築によるガイドラインの活用促進と医療水準の均てん化に関する研究 山野嘉久 聖マリアンナ医科大学