項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | microRNA病態に基づいたレット症候群の治療薬開発 | |
研究代表者名 | 高橋悟 | |
研究代表者の所属機関名 | 旭川医科大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | レット症候群 | |
研究のフェーズ | シーズ探索研究 | |
研究概要 | MECP2遺伝子の機能喪失性変異は、重篤な小児発達障害・レット症候群(指定難病:156; 小児慢性特定疾患:81)を引き起こすだけでなく、知的能力障害、自閉スペクトラム症(ASD)、てんかんなどの小児発達障害の発症にも深く関与する。従って、これらのMECP2遺伝子異常に引き起こされる重篤な小児発達障害に対する有効な治療薬が創製できれば、広範な小児発達障害に有効な治療法の開発に繋がる可能性が高い。しかし、これまでMECP2異常により小児発達障害が引き起こされる病態機序は大部分が不明であり、病態に基づいた有効な治療法は存在していない。前研究開発代表者・辻村は世界に先駆け、MeCP2が特定microRNA(miRNA)の生合成を促進することを発見し、病態に深く関与する標的miRNAとしてmiR-199aを同定した(Tsujimura et al., Cell Rep 2015)。さらに、miR-199aを欠損するマウスが、レット症候群モデルマウスにおいてみられる多くの表現型を再現することも見出している。上述の独自知見から、MECP2異常疾患に対する研究開発戦略を確立し、種々の化合物スクリーニング/評価系や臨床治験を見据えた創薬を可能とする研究開発協力体制、研究環境・リソースの整備体制を構築してきた。 本研究開発では、WPI・名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)化合物ライブラリーを用いて、モデルマウス神経細胞スクリーニング系からプライマリーヒット化合物を選び出す。得られたプライマリー化合物について、順次、患者iPS細胞由来神経細胞薬効評価やモデル動物を用いた行動学的薬効評価を実施し、ツルー(True)ヒット化合物を選出する。これらの過程と並行して、治療薬候補化合物の臨床成功率を高めるため、最新のMRI技術により患者とモデルマウスにおける共通の神経回路(脳構造機能)病態の探索・特定を進める。共通脳構造機能病態を特定後、得られたツルーヒット化合物群をモデルマウスに投与し、その中からこの種間共通病態を改善するようなリード化合物を選抜していく。 | |
レジストリ情報 | ||
なし | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | 細胞 | |
生体試料の登録例数 | 4 | |
外部からの使用申請の受け入れ可否 | 不可 | |
外部からの使用申請への対応 | ||
担当者連絡先 | ||
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