項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | FROUNTを標的とした特発性間質性肺炎治療薬の治験準備 | |
研究代表者名 | 寺島裕也 | |
研究代表者の所属機関名 | 東京理科大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 特発性間質性肺炎 | |
研究のフェーズ | 非臨床試験 | |
難病プラットフォームとの連携の有無 | なし | |
研究概要 | 特発性肺線維症(IPF: Idiopathic Pulmonary Fibrosis)は、肺の間質の炎症や線維化病変が肺全体にびまん性に生じ、特発性間質性肺炎のなかでも原因を特定できない慢性線維化型の肺疾患である。特発性肺線維症の悪化において「マクロファージの活性化による持続的な炎症病態」および「肺胞上皮細胞の傷害と細胞外基質成分の過剰沈着・線維化」は肺組織の機能障害を引き起こし、既存の抗線維化薬では薬効が弱く、かつ副作用の問題も抱えており、新たな作用機序の新薬が求められている。 本研究代表者が発見したFROUNT(フロント)は、マクロファージに高発現してケモカイン受容体に結合し遊走/活性化シグナルを促進する新たな炎症増悪化タンパクである(Nature Immunology. 2005)。そして、FROUNT阻害薬として同定した既存の経口嫌酒薬であるジスルフィラム(Nature Communications 2020)を用いて、がん患者を対象とした臨床研究を実施しマクロファージ制御の臨床コンセプトを検証中である。さらに最近、マウス肺線維症モデルを用いてFROUNT阻害既存薬の経口投与による「炎症」および「線維化」の抑制効果を報告した(Scientific Reports 2024)。 本研究課題では、特発性肺線維症に対するオリジナルな新規創薬標的分子FROUNTおよびその阻害薬に着目して、新規製剤(FN-01:新規FROUNT阻害製剤)を開発し、GMP製剤を製造して薬効薬理安全性試験等の非臨床試験を実施して治験準備を進めている。本研究では期間内に新規FROUNT阻害製剤FN-01の非臨床試験を完了し、その後の医師主導治験・企業治験の実施および新規特発性肺線維症治療薬の実用化を目指す。 | |
レジストリ情報 | ||
なし | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | ||
生体試料の登録例数 | ||
外部からの使用申請の受け入れ可否 | ||
外部からの使用申請への対応 | ||
担当者連絡先 | ||
東京理科大学、寺島裕也、tera●m.u-tokyo.ac.jp |
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