項目 | 内容 | |
---|---|---|
事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | FGFR阻害剤による FGFR3軟骨形成異常症治療の実用化 | |
研究代表者名 | 妻木範行 | |
研究代表者の所属機関名 | 国立大学法人大阪大学・大学院医学系研究科/大学院生命機能研究科 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 軟骨無形成症 | |
研究のフェーズ | 非臨床試験 | |
難病プラットフォームとの連携の有無 | なし | |
研究概要 | 線維芽細胞増殖因子受容体3(FGFR3)遺伝子の機能獲得変異は、軟骨形成異常症を起こす。FGFR3軟骨形成異常症には、同遺伝子上の変異部位の違いにより、低身長を主訴とする軟骨無形成症(Achondroplasia, ACH)および、胸郭低形成による出生時に重症の呼吸障害を示すタナトフォリック骨異形成症(Thanatophoric dysplasia, TD)などがある。低侵襲で、病態を改善する薬剤の開発が望まれている。薬を実用化するためには、1)その薬の作用機序を調べること、2)有効性をもたらす曝露量を求め、その量での毒性(副作用)を評価して、どの程度のマージンをとれるかを評価することが必要である。評価に使う疾患モデルには、1)疾患iPS細胞モデル、2)疾患モデルマウス、3)疾患モデルマウス由来初代軟骨細胞がある。本研究では、ACHとTDの治療薬の候補を探索し、複数を得ている。当該候補薬をACHおよびTD患者から樹立した疾患iPS細胞モデルの軟骨分化系に添加し、軟骨形成を改善するデータを得た。疾患モデルマウスについては、既存のトランスジェニックマウスモデルは病態再現に限界があった。そこで、病態をより忠実に再現するFGFR3の活性化点変異(G376R点変異) ACHモデルノックインマウスを作製した。そして、候補薬をこのACHモデルノックインマウスに投与し、表現型の回復を確認した。今後、疾患モデルマウス由来初代軟骨細胞を用いて、候補薬の変異FGFR3のシグナル抑制に対する薬効を評価する。また、昨年度はラット及びイヌの候補薬剤血中濃度を測定し、臨床応用の可能性を推測した。本年度は、小児における候補薬剤の安全性情報を得るため、幼若動物を用いた非臨床安全性試験を実施する。以上の試験により候補薬の有効性と安全性を評価し、臨床応用の可否を判断する。 | |
レジストリ情報 | ||
なし | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
※メールアドレスが掲載されている場合は、「●」を「@」に置き換えてください。