項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | Adenosine Deaminase 2 (ADA2)欠損症の病態解明と治療薬開発の基盤構築 | |
研究代表者名 | 井澤和司 | |
研究代表者の所属機関名 | 国立大学法人京都大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | Adenosine Deaminase 2 (ADA2)欠損症 | |
研究のフェーズ | 病態解明研究 | |
研究概要 | Adenosine Deaminase 2 (ADA2)欠損症(責任遺伝子CECR1)は、発熱、網状皮斑、繰り返す脳梗塞を主症状とする常染色体劣性遺伝の自己炎症性疾患である。主要病態は血管炎であり、海内外で約150人の患者が確認されている。ADA2欠損による炎症病態は未解明であるが、単球・マクロファージ系細胞が炎症病態の中心であると考えられている。 疾患モデルとしてCECR1のパラログをノックダウンしたゼブラフィッシュが報告されているが、マウスにはCECR1遺伝子が存在せず哺乳類での病態解明は進んでいない。又、治療法として抗TNF療法や骨髄移植の有効性が報告されているが確立されたものは存在しない。そのため、我々は病態解明および、治療薬の開発を目指して以下の研究を行う。1)ADA2欠損単球・マクロファージにおける炎症惹起機序の解明、2)In vitro共培養系を用いた血管内皮細胞障害の機序解明および薬剤スクリーニング系の確立、3)ゼブラフィッシュを用いた疾患動物モデルと薬剤評価系の確立、4)ろ紙血を用いたADA2欠損症の早期診断系の確立とバイオマーカー探索。 平成30年度までの研究で、本邦においては少なくとも8症例が確認された。同患者において抗TNF療法治療前後の末梢血を用いた発現解析をすすめており、炎症病態の機序解明へと取り組んでいる。ADA2ノックアウト細胞株、iPS細胞を用いた炎症病態の解析も進めており、共培養系はほぼ確立された。ゼブラフィッシュにおいては既報の再現が可能となり、病態解析へと進んでいる。全血ろ紙からのADA2活性測定が測定可能となり、将来的には新生児スクリーニングへの応用が期待される。 | |
レジストリ情報 | ||
対象疾患/指定難病告示番号 | 遺伝性自己炎症疾患/325 | |
目標症例数 | 10 | |
登録済み症例数 | 0 | |
研究実施期間 | 2017年4月~2020年3月 | |
レジストリ名 | ||
レジストリの目的 | 自然歴調査;患者数や患者分布の把握;疫学研究;試料採取;バイオマーカーの探索;遺伝子解析研究 | |
調査項目 | ||
第三者機関からの二次利用申請可否 | 可 | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | 倫理委員会の承認を得て提供する。 | |
レジストリURL | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | 血漿・血清;DNA;組織;細胞;尿 | |
収集サンプル数 | 0 | |
外部バンクへの寄託 | ||
外部からの使用申請の受け入れ可否 | 不可 | |
外部からの使用申請への対応 | ||
検査受け入れ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
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