項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | IgG4関連疾患の新規バイオマーカーと治療ターゲット開発に関する研究 | |
研究代表者名 | 三森経世 | |
研究代表者の所属機関名 | 京都大学大学院医学研究科 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | IgG4関連疾患 | |
研究のフェーズ | シーズ探索研究;バイオマーカー・診断薬の開発研究 | |
研究概要 | IgG4 関連疾患(IgG4-related disease: IgG4-RD)は、血清IgG4高値と様々な組織へのIgG4陽性形質細胞浸潤を特徴とする新しい疾患概念であり、病変が涙腺、唾液腺、下垂体、甲状腺、膵臓、胆管、腸管、肺、腎臓、後腹膜、血管系など全身臓器に及ぶ。 本研究では、研究開発代表者および研究開発分担者によるこれまでの研究で得られた成果のうちで、IgG4-RDの診断や病勢把握に有用な新規バイオマーカー、およびIgG4-RDの病態に基づく新たな治療ターゲットのシーズとなる可能性のある分子に焦点を当て、それらの有用性をさらに探究することにより、臨床への実用化を目指す。 1. 新規バイオマーカー(自己抗体)の探索: IgG4-RDには特異的自己抗体の報告が少なく、自己免疫疾患かどうかは異論がある。自己免疫性膵炎において新規自己抗体が見出され、その病原性が示された。ミクリッツ病においても異なる方法で新たな自己抗体の検出を進める。また、これらの新規自己抗体の対応抗原同定と臨床応用を目指す。 2.病態関連分子をターゲットとする新たな治療法の創出: IgG4-RDの病態に関連する分子として、CCL18-CCR8、フラクタルカイン、Ⅰ型インターフェロン-IL-33、IRF7、TLR7、TGF-β、FcεRなどが同定された。これらの候補分子のIgG4-RD病態形成機序を追究するとともに、これらの分子を制御する治療薬候補を開発し、ステップ1への展開を目指す。 3. 疾患動物モデルの創出: マウスにはIgG4がなく、真のIgG4モデルはまだない。ヒトIgG4遺伝子を導入したマウスの作成に成功しており、MRL-lprマウスとの交配やIgG4産生刺激を加えて病原性の解析を進める。また、IgG4-RDの病態に重要な役割を果たすヒト TLR7 トランスジェニックマウスも作成された。これらのモデルマウスの病理学的検討と発症に関わる因子を検討し、候補化合物の応用を目指す。 | |
レジストリ情報 | ||
なし | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
検査受け入れ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
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