項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 21水酸化酵素欠損症の新たな小児期先制医療を目指した患者レジストリ構築、治療マーカーおよび簡便な遺伝学的検査法の確立 | |
研究代表者名 | 鹿島田健一 | |
研究代表者の所属機関名 | 東京科学大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 21水酸化酵素欠損症 | |
研究のフェーズ | エビデンス創出研究;バイオマーカー・診断薬の開発研究 | |
難病プラットフォームとの連携の有無 | なし | |
研究概要 | 21水酸化酵素欠損症(以下21OHD)は21水酸化酵素(P450c21)をコードするCYP21A2遺伝子の機能喪失によって発症する常染色体劣性遺伝疾患である.21水酸化酵素は副腎におけるコルチゾール,アルドステロン産生に必須の酵素であり、21水酸化酵素活性喪失下では,コルチゾール,アルドステロンの産生が障害され, さらに本来少量分泌される男性ホルモン(テストステロン)が、過形成に伴い過剰分泌されることで胎生期よりアンドロゲン過剰が生じる.21OHDは異常21水酸化酵素の残存活性に応じて異なる重症度を呈する。まず、従来から知られる古典型、軽症型の非古典型に大別され、古典型はさらに最重症型の塩喪失型とより軽症な単純男性型に分けられる。 治療は、産生が傷害されているコルチゾール、アルドステロンの経口製剤(ハイドロコルチゾン、フルドロコルチゾン)により行う。 現在、小児期の21OHDの診断、治療には以下のようないくつかの問題点がある。 (1) 曖昧かつ複雑な内分泌学的診断基準 (2) 高い専門性を必要とする遺伝学的検査法 (3) 適正な治療指標の不在 (4) 成人期予後に基づく、性別、重症度に層別化した小児期治療戦略の不在 これらはいずれも小児期からの詳細な診療経過と成人期の臨床症状を結びつける良好、かつ精度の高い臨床データの蓄積がされていないことから生じていると考えられる。 本研究の最終的な目的は、長期予後改善を目指した、性別、重症度に応じた21OHD の小児期治療法の開発を目的に、現在の21OHDの小児期医療で大きな課題となる以下の点の解決を、本研究の直接の目的とする。 (1) 21OHDの簡便かつ確度の高い内分泌学的診断法の確立 (2) Long read sequence法を用いた21OHDの簡便な遺伝学的検査法の確立 (3) 内分泌学的治療指標の確立 (4) (1)-(3)のデータを蓄積し、解析するための患者登録システム確立 | |
レジストリ情報 | ||
レジストリ名 | ||
対象疾患/指定難病告示番号 | 先天性副腎皮質酵素欠損症(81)のうち、最多の病型である21水酸化酵素欠損症 | |
目標症例数 | 90 例 | |
登録済み症例数 | 76 例 | |
研究実施期間 | 2023年4月~2026年3月 | |
関連学会との連携の有無 | なし | |
難病プラットフォームとの連携の有無 | なし | |
レジストリの目的 | 試料採取;バイオマーカーの探索;遺伝子解析研究 | |
レジストリ保有者のPMDA面談経験の有無 | なし | |
臨床情報の調査項目 |
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調査項目 | ||
第三者機関からの二次利用申請可否 | 現在難病プラットフォームとの接続を目指しており、接続後は二次利用可能となる予定である。 | |
レジストリの企業利用について | 企業が利用することについては、患者の同意を取得していない | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
レジストリURL | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | 血漿・血清;DNA;尿 | |
生体試料の登録例数 | 76 | |
外部からの使用申請の受け入れ可否 | 検討していない | |
外部からの使用申請への対応 | ||
担当者連絡先 | ||
国立成育医療研究センター 鹿島田健一 kashimada-k●ncchd.go.jp 東京科学大学 高澤啓 ktakasawa.ped●tmd.ac.jp |
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