項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 運動学習に着目した新規脳機能評価法を活用したエビデンス創出 | |
研究代表者名 | 水澤英洋 | |
研究代表者の所属機関名 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 運動失調症 | |
研究のフェーズ | エビデンス創出研究 | |
研究概要 | 本研究は、二次性失調症を除外した脊髄小脳変性症(SCD)・多系統萎縮症(MSA)を対象に、運動記憶能を簡便かつ定量的に評価する革新的な医療機器Prism Adaptation Test(PAT)を活用して、以下のCQを解決することを目的とする。 1) PATはSCDの臨床指標として有用か 各私鉄において10名のSCD・MSA患者と10名の正常対照者、総計60名ずつの患者・対照群をリクルートし、 PATのデータを取得する。mRS・SARA・UMSARS等の確立した臨床指標との相関を検討して、PATの臨床指標としての妥当性・有用性を検証する。施設間のデータを比較して、PATの汎用性を検証する。年一回のデータ取得による前方向視的分析により、前向き自然歴研究に活用する。 2)PATは病型別の特徴はあるか 頻度の高い遺伝性SCDおよびMSAにおいて、PATとその他の臨床指標のデータを比較して、病型別の特徴を抽出する。同程度の重症度を呈する症候群において、PATの障害されやすい病型を明らかにする。 3)PATは画像所見(小脳萎縮・小脳血流低下など)の程度と相関するか 頭部MRI構造画像を用いたvoxel-based morphometry (VBM)解析を行い、PATと小脳萎縮との相関を分析する。脳血流SPECT検査において全脳血流・小脳血流を測定し、PATとの相関を分析する。小脳の運動記憶能に関連する部位を明らかにする。 4)PATはcerebellar cognitive affective syndrome(CCAS)を評価可能か 被験者においてMini-Mental State Examinatiion (MMSE)、Montreal Cognitive Assessment (MoCA)、Frontal Assessment Battery (FAB)、Wechsler Adult Intelligence Scale (WAIS)等を施行し、PATとの関連を分析することにより、CCASの評価可能性に関して検討する。 本研究により、SCDの新たなバイオマーカー・評価指標が確立され、早期診断に貢献し、研究基盤構築に貢献し、臨床治験に活用される。小脳機能・SCDの病態生理の理解につながる。認知機能評価の新たなモダリティが確立する。 | |
レジストリ情報 | ||
なし | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
検査受け入れ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター PAT事務局 pat●ncnp.go.jp |
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