項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 進行性家族性肝内胆汁うっ滞症1型の病態分子基盤の解明に基づく治療戦略の創出 | |
研究代表者名 | 林久允 | |
研究代表者の所属機関名 | 東京大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 進行性家族性肝内胆汁うっ滞症1型 | |
研究のフェーズ | 病態解明研究 | |
研究概要 | 小児慢性特定疾病である進行性家族性肝内胆汁うっ滞症1型(PFIC1)は、小児期発症の最も重篤な肝疾患である。ATP8B1が本疾患の原因遺伝子として同定されているが、病態発症機構は不明で治療法が未確立なため、思春期までに肝不全へと進行し致死性の経過を辿る。従って本質的なPFIC1治療に向け、病態発症機構に根差した医薬品開発が急務である。 PFIC1の死因は肝不全であるため、本疾患の病態発症機構に関しては、肝臓のATP8B1機能に特化した研究が世界的に進められている。しかしながら、研究開発代表者は「PFIC1の肝障害が肝外組織に起因する」という本研究領域にパラダイムシフトをもたらす知見を独自に見出した。 本応募課題では、研究開発代表者が高い独自性・優位性を有する当該知見を進展させる。すなわち、PFIC1の原因(アミノリン脂質フリッパーゼをコードするATP8B1の肝外組織における機能破綻)と病態(胆汁うっ滞性肝障害)を繋ぎ合わせる分子機構を病態モデル動物などを用いて解明し、PFIC1病態に則した治療戦略を創出する。原因―病態間には多数の分子機構が存在すると想定されるため、単純な実験科学的仮説検証の繰り返しでは、病態と関わる本質的な分子機構の同定が極めて困難である。そこで本応募課題では独自に開発した数理解析手法を導入し、公共データベースを最大限利活用することにより、恣意性を排除した数値解析から病態の中心的な分子機構を絞り込み、効率的に病態分子基盤の核心に迫る。 以上より、PFIC1の医薬品開発で標的とすべき分子機構が明らかとなり、臨床応用に繋がる成果が得られる。 | |
レジストリ情報 | ||
対象疾患/指定難病告示番号 | 家族性肝内胆汁うっ滞症 | |
目標症例数 | 設定していない | |
登録済み症例数 | 101 | |
研究実施期間 | 2017年6月~未定 | |
レジストリ名 | ||
レジストリの目的 | 自然歴調査;患者数や患者分布の把握;疫学研究;治験またはその他の介入研究へのリクルート;試料採取;バイオマーカーの探索;遺伝子解析研究 | |
調査項目 | 基本情報(性別、年齢、家族歴、就学状況、通院機関など)、身体所見、成長発達、生化学検査値、病理検査、服薬歴など | |
第三者機関からの二次利用申請可否 | 本レジスト リの利用規約については、日本小児栄養消化器肝臓研究会、小児肝臓研究会とともに検討を進めている。 | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
レジストリURL | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | 血漿・血清;DNA;組織;尿;便 | |
収集サンプル数 | 101 | |
外部バンクへの寄託 | ||
外部からの使用申請の受け入れ可否 | 不可 | |
外部からの使用申請への対応 | ||
検査受け入れ情報 | ||
1 | 検査内容/対象疾患名(あるいは領域名)/指定難病告示番号 | 新生児乳児胆汁うっ滞網羅的遺伝子解析(対象疾患はリンク参照) |
検査方法 | 遺伝子解析 | |
検査実施場所 | 研究室内 | |
保険収載の有無 | なし | |
検査実施費用の確保方法 | 研究費(AMED);研究費(厚生労働科学研究費補助金);研究費(文部科学省の科学研究費) | |
検体検査結果の利用内容 | 診断 | |
検体検査の品質・精度管理 | 研究として実施 | |
検査または検査結果に関する相談の受け入れ可否 | 研究班で受け入れ可能 | |
相談方法 | http://www.jspghan.org/icterus/02/2-2-2-3.html | |
担当者連絡先 | ||
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