項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 脊髄小脳失調症6型の発症機構解析と創薬開発 | |
研究代表者名 | 清水重臣 | |
研究代表者の所属機関名 | 国立大学法人 東京医科歯科大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 脊髄小脳失調症6型 | |
研究のフェーズ | 病態解明研究;シーズ探索研究 | |
研究概要 | 本研究の目的は、脊髄小脳失調症6型(SCA6)に関して、その病態メカニズムを解明し、それに基づいた創薬開発を行う。 【背景】SCA6は遺伝性の疾患で、CACNA1A遺伝子内のCAG(グルタミンに翻訳)の異常伸長が原因である。CACNA1A遺伝子からは、全長の翻訳による細胞膜カルシウムチャネルCav2.1と、Second cistronからの翻訳による転写因子α1ACTが存在するため、疾患発症には両者のポリグルタミン(polyQ)付加蛋白質の関与が考えられる。Cav2.1-polyQの発現は、ゴルジ体から細胞膜への蛋白質輸送系を障害し、α1ACT-polyQの発現は核での転写を障害する。これらの障害によって、小脳のプルキンエ細胞の変性・脱落から発症に至る。 α1ACT-polyQは細胞質ー核に局在する。一方、Cav2.1-polyQは小胞体ーゴルジ体ー細胞膜に局在する。これらの異常分子の発現量は通常型オートファジー、あるいは新規オートファジーの活性によって制御を受ける。 【目的】本研究では、❶Cav2.1-polyQとα1ACT-polyQの疾患発症における重要性を解明する。❷2つの変異蛋白質の発現制御が、2系統のオートファジーで制御されることを個体レベルで示す。❸ヒト死後脳を用いた各オートファジーの解析、❹オートファジー活性化を介したSCA6の治療薬開発を行う。 【独自性、優位点】申請者が発見した新規オートファジーがSCA6の病因と関わり、治療の標的となることから、独自性の高い研究である。また、患者脳を再現するSCA6-Q118KIマウス、新規オートファジー関連マウス、新規オートファジー誘導化合物など、研究インフラが整備されている。 【必要性】SCA6には、有効な治療薬が無いため、必要性は明らかである。 【期待される成果・将来展望】 本研究では、SCA6の病因を明らかにするのみならず、治療薬開発を非臨床試験まで行う。将来的に、治療薬として市場に導出できることが期待できる。 | |
レジストリ情報 | ||
なし | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | 組織 | |
収集サンプル数 | 2 | |
生体試料の登録例数 | 2 | |
DNA登録例数 | ||
全ゲノム解析済み症例数 | 0 | |
全エキソーム解析済み症例数 | 0 | |
外部バンクへの寄託 | ||
外部からの使用申請の受け入れ可否 | 不可 | |
外部からの使用申請への対応 | ||
担当者連絡先 | ||
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 清水重臣 shimizu.pcb●mri.tmd.ac.jp |
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