項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 網膜色素変性に対する革新的なcDNA挿入型ゲノム編集遺伝子治療の開発 | |
研究代表者名 | 西口康二 | |
研究代表者の所属機関名 | 国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 網膜色素変性 | |
研究のフェーズ | シーズ探索研究 | |
研究概要 | 本邦の 2 番目の失明原因である網膜色素変性は、網膜の杆体視細胞の変性を主因とする有効な治療法がない遺伝性疾患である。同疾患に対しては、アデノ随伴ウイルス(AAV)を使い、病因遺伝子の正常コピーを網膜に補填する遺伝子治療が開発されている。しかし、その適応は潜性遺伝性疾患に限定され、異常機能獲得変異を原因とする顕性遺伝性疾患に対しては、ゲノム編集などの異なる治療戦略が必要となる。 AMED難治性疾患等実用化研究事業研究(H29~R1、代表西口)の中でゲノム編集要素を小型化することにより、単一AAVベクターによりDNA断片をゲノムに正確に挿入可能なゲノム編集技術を確立した(Nat Commun. 2020; 11:482、特許取得済み)。その後、マイクロホモロジー媒介末端結合(MMEJ、Nat Commun. 2014;5:5560.)と相同性非依存性標的統合(HITI、Nature.2016;540:144-149)の両ゲノム修復技術を組み合わせて、それぞれ単独よりも効率よくイントロンにDNAを挿入できる「MMEJ-H法」を新たに開発した。臨床応用を前提とし、RHO変異の編集ベクターを最適化し、ゲノム編集効率の向上と治療の実用化を目指す。さらに前臨床試験に用いるin vitro及びin vivo評価系をそれぞれ確立する。in vitroモデルとして、患者由来リンパ芽球を樹立し評価に用いる。in vivoモデルとしては、ヒト化RHOマウスを作製する。また、霊長類網膜を用いた評価法として、サル網膜を用いたex vivoの系でも解析を行う。RP遺伝子のエクソンに変異を有するモデルマウスに対して単一AAV-MMEJ-Hゲノム編集治療を網膜下注射によって行う。ERG、VEP、Optokinetic response、Fear conditioning testによって視機能の評価を行い、網膜組織からゲノム編集率の確認、オフターゲットの確認を行う。 単一AAV-MMEJ-Hゲノム編集治療によってモデルマウスの視機能の改善を認め、10%を超えるゲノム編集効率を目指す。 | |
レジストリ情報 | ||
難病プラットフォームとの連携の有無 | あり | |
対象疾患/指定難病告示番号 | ||
目標症例数 | 60 例 | |
登録済み症例数 | 0 例 | |
研究実施期間 | 2023年4月1日~2026年3月31日 | |
レジストリ名 | 日本網膜色素変性レジストリプロジェクト | |
レジストリの目的 | 患者数や患者分布の把握;遺伝子解析研究 | |
レジストリ保有者のPMDA面談経験の有無 | なし | |
臨床情報の調査項目 |
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調査項目 | ||
第三者機関からの二次利用申請可否 | 不可 | |
レジストリの企業利用について | 企業が利用することについては、患者の同意を取得していない | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
レジストリURL | https://convention.jtbcom.co.jp/jrprp/index.html | |
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | 血漿・血清;DNA;前房水、硝子体 | |
生体試料の登録例数 | 0 | |
外部からの使用申請の受け入れ可否 | 不可 | |
外部からの使用申請への対応 | ||
担当者連絡先 | ||
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