項目 | 内容 | |
---|---|---|
事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 結節性硬化症の知的障害・自閉症に対する新規治療薬の探索 | |
研究代表者名 | 山形要人 | |
研究代表者の所属機関名 | 東京都医学総合研究所 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 結節性硬化症 | |
研究のフェーズ | 病態解明研究;シーズ探索研究;非臨床試験 | |
研究概要 | 結節性硬化症(TSC)の中枢病態(難治性てんかん、知的障害、自閉症など)を明らかにするため、TSCニューロンを培養し、シナプス形態の異常を見出している(Yasuda et al., Sci Rep. 2014)。この形態異常は、mTORC1の阻害化合物であるラパマイシンではむしろ増悪することから、別のメカニズムが作用していると考えられる。そこで、原因遺伝子産物であるTsc1/Tsc2とmTORC1の間に存在する、低分子量GTP結合タンパク質Rhebに着目し、その活性や量を抑制したところ、シナプス形態が改善した。さらに、そのメカニズムを解析したところ、TSCでは、Rhebと結合するPDZタンパク質syntenin (synt) がRhebから解離し、シナプスに作用するため、シナプスの形態異常を示すことがわかった(Sugiura et al., Nature Commun. 2015)。 これまでシナプス異常のメカニズムを解析してきたが、本項目ではTSCにおけるRhebの役割を個体レベルで検証する。すなわち、TSCのモデルマウスに行動異常、特に記憶の障害あるかどうかを調べる。記憶の異常を確認後、Rhebをノックアウトし、記憶が回復するかどうかを確認する。これにより、TSCのシナプスの回復が行動の改善に結び付くかを検証する。 | |
レジストリ情報 | ||
なし | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
検査受け入れ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
※メールアドレスが掲載されている場合は、「●」を「@」に置き換えてください。