項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 細胞内シグナル伝達異常による先天性疾患の新しい治療パスウェイ検索と治療法開発 | |
研究代表者名 | 青木洋子 | |
研究代表者の所属機関名 | 東北大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | RAS/MAPK症候群(RASopathies):ヌーナン症候群、コステロ症候群、CFC症候群、モザイクRASopathiesなど | |
研究のフェーズ | 病態解明研究;シーズ探索研究;非臨床試験;ゲノム・オミックス解析研究;バイオマーカー・診断薬の開発研究 | |
研究概要 | ヌーナン症候群類縁疾患は、特異的顔貌・先天性心疾患・皮膚症状などを示す常染色体優性遺伝性疾患で、ヌーナン・コステロ・cardio-facio-cutaneous (CFC)症候群などが含まれる。研究代表者らはコステロ症候群、CFC症候群の原因が生殖細胞系列のHRAS, KRAS, BRAFであることを世界に先駆けて報告し、RASパスウェイ異常を示す新しい疾患概念(RAS/MAPK症候群(RASopathies))を提唱した。RAS/MAPK症候群の約30%は未だに原因不明であり、日本における自然予後・合併症などの実態は不明であり、根本的な治療法はない。 研究代表者らはこれまでに、1)患者数や合併症を明らかにするために全国疫学調査を行った。2)1,000例以上の患者の遺伝子解析を行い、臨床的特徴や機能解析を明らかにした。3)次世代シークエンス解析により新規原因遺伝子を同定した、4)日本独自の診断基準と診療指針を作成した、5)ヌーナン・コステロ・CFC症候群3系統モデルマウス作製に成功し、CFC症候群マウスの症状軽減にMEK阻害剤、ヒストン脱メチル化酵素阻害剤と2剤の併用、mTOR阻害剤が効果を示すことを明らかにした。またコステロモデルマウスはエネルギー代謝異常を示すことを報告した。6)患者・家族・医療従事者のためのシンポジウムを開催した。 本研究では、1)3系統マウスの病態を改善する薬剤のスクリーニングを行う。2)皮膚疾患モデルマウスを作製し薬剤・軟膏の効果を評価する。3)臨床試験に向けた検体と詳細な皮膚所見を含む臨床症状を収集するために、基盤的な遺伝子解析研究を継続する。 | |
レジストリ情報 | ||
対象疾患/指定難病告示番号 | ヌーナン症候群、コステロ症候群、CFC症候群 | |
目標症例数 | 約700 | |
登録済み症例数 | 500 | |
研究実施期間 | 2001年から2019年 | |
レジストリ名 | RAS/MAPK症候群 | |
レジストリの目的 | 自然歴調査;患者数や患者分布の把握;治験またはその他の介入研究へのリクルート;遺伝子解析研究 | |
調査項目 | 遺伝子解析に必要な臨床症状(臨床診断名、心臓、骨格、身長、精神遅滞の有無など) | |
第三者機関からの二次利用申請可否 | 不可 | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
レジストリURL | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | DNA | |
収集サンプル数 | 約500 | |
外部バンクへの寄託 | ||
外部からの使用申請の受け入れ可否 | 不可 | |
外部からの使用申請への対応 | ||
検査受け入れ情報 | ||
1 | 検査内容/対象疾患名(あるいは領域名)/指定難病告示番号 | ヌーナン症候群/195 |
検査方法 | 遺伝子解析 | |
検査実施場所 | 研究室内 | |
保険収載の有無 | なし | |
検査実施費用の確保方法 | 研究費(AMED) | |
検体検査結果の利用内容 | 診断;合併症の予見;重症度の判定;予後の推定;遺伝カウンセリング | |
検体検査の品質・精度管理 | 研究として実施 | |
検査または検査結果に関する相談の受け入れ可否 | 研究班で受け入れ可能 | |
相談方法 | shindan●medgen.med.tohoku.ac.jp | |
2 | 検査内容/対象疾患名(あるいは領域名)/指定難病告示番号 | コステロ症候群/104 |
検査方法 | 遺伝子解析 | |
検査実施場所 | 研究室内 | |
保険収載の有無 | なし | |
検査実施費用の確保方法 | 研究費(AMED) | |
検体検査結果の利用内容 | 診断;合併症の予見;重症度の判定;予後の推定;遺伝カウンセリング | |
検体検査の品質・精度管理 | 研究として実施 | |
検査または検査結果に関する相談の受け入れ可否 | 研究班で受け入れ可能 | |
相談方法 | shindan●medgen.med.tohoku.ac.jp | |
3 | 検査内容/対象疾患名(あるいは領域名)/指定難病告示番号 | CFC症候群/103 など |
検査方法 | 遺伝子解析 | |
検査実施場所 | 研究室内 | |
保険収載の有無 | なし | |
検査実施費用の確保方法 | 研究費(AMED) | |
検体検査結果の利用内容 | 診断;合併症の予見;重症度の判定;予後の推定;遺伝カウンセリング | |
検体検査の品質・精度管理 | 研究として実施 | |
検査または検査結果に関する相談の受け入れ可否 | 研究班で受け入れ可能 | |
相談方法 | shindan●medgen.med.tohoku.ac.jp | |
担当者連絡先 | ||
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