項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 筋強直性ジストロフィーに対する筋指向性脂質付加siRNA医薬品の実用化に関する探索研究 | |
研究代表者名 | 青木吉嗣 | |
研究代表者の所属機関名 | 国立精神・神経医療研究センター | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 筋強直性ジストロフィー | |
研究のフェーズ | シーズ探索研究 | |
難病プラットフォームとの連携の有無 | なし | |
研究概要 | 申請者らは国内製薬企業と共同で、希少難病のデュシェンヌ型筋ジストロフィー (DMD)を対象に、アンチセンス・モルフォリノ核酸を用いたエクソン53スキップ薬(ビルトラルセン)の開発を進め(Sci Transl Med. 2018)、同薬は2020年3月に国産初の核酸医薬品として厚生労働省から早期条件付き承認された。ビルトラルセンは、既承認薬と異なる新作用機序を持ち、運動機能に対する有効性が示唆されており、DMDの進行を抑制し得る国産初の画期的な核酸医薬品である。次の課題は、DMD以外の希少筋難病に対して核酸医薬品の開発を進める事である。一方、希少性難病である筋強直性筋ジストロフィー・タイプ1(DM1)(指定難病113)は成人最多の筋ジストロフィーであるが、対症的な治療法しかなく、新規モダリティーの活用により疾患原因に即した根本治療の開発が喫緊の課題である。課題克服のためには、骨格筋・心筋に対する効果的なsiRNAデリバリーを可能とする技術革新が必要である。本研究の目的は、DM1患者由来尿細胞とDM1モデルマウスを対象に、特許出願技術(PCT/JP2018/012649)である脂質リガンド付加siRNAの構造最適化、探索的薬効評価を実施することである。並行して協力企業として参加する国内製薬企業と共同でsiRNAの配列探索を進め、ステップ0研究終了までに脂質リガンド付加siRNAを国内製薬企業に技術導出する。その後は、ステップ1研究に申請のうえ、治験への移行を目的とした非臨床試験の実施と非臨床 POC の取得等を目指す。本研究には、筋ジストロフィーに対する基盤研究と核酸医薬品開発のフロントランナーが参加し、新作用機序を持つ画期的な、DM1に対する筋指向性脂質リガンド付加siRNAの開発を目指す。本研究提案は、国内大手製薬企業の協力を得て、DM1レジストリーや厚生労働科学研究難治性疾患政策研究班と連携しつつ、特許出願技術を基にしたシーズ探索、GLP非臨床試験、臨床試験までをシームレスに行う体制を既に構築していることが最大の特色である。希少難病であるDM1を対象に、siRNA医薬品の開発に成功すれば、世界初の根治的治療を実現する事になり、患者にとって大きなメリットとなる。脂質付加siRNA医薬品は、骨格筋や心筋への移行性が高いばかりか、髄注により脊髄や脳への優れた移行性を呈するため、本研究の成果は球脊髄性筋萎縮症など様々な神経筋疾患に応用できると見込まれる。 | |
レジストリ情報 | ||
難病プラットフォームとの連携の有無 | あり | |
対象疾患/指定難病告示番号 | 筋強直性筋ジストロフィー・タイプ1(DM1)/113 | |
目標症例数 | 2000 例 | |
登録済み症例数 | 1177 例 | |
研究実施期間 | 2014年10月~2022年12月 | |
レジストリ名 | 神経・筋疾患患者登録センター(Remudy) | |
レジストリの目的 | 自然歴調査;患者数や患者分布の把握;疫学研究;治験またはその他の介入研究へのリクルート;治験対照群としての活用;製造販売後調査への活用;登録患者への情報提供;主治医への情報提供 | |
レジストリ保有者のPMDA面談経験の有無 | あり | |
臨床情報の調査項目 |
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調査項目 | ||
第三者機関からの二次利用申請可否 | 可 | |
レジストリの企業利用について | 企業が利用することについては、患者の同意を取得していない | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
レジストリURL | http://www.remudy.jp/myotonic/index.html | |
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
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