項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 従来のゲノム解析で診断困難な原発性免疫不全症患者の診断法の開発 | |
研究代表者名 | 岡田賢 | |
研究代表者の所属機関名 | 広島大学大学院医系科学研究科 小児科学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 原発性免疫不全症 | |
研究のフェーズ | エビデンス創出研究 | |
難病プラットフォームとの連携の有無 | あり | |
研究概要 | 【対象疾患】原発性免疫不全症(PID) 【研究の目的】PIDは出生1万あたり1人程度の稀少遺伝性疾患であり、宿主免疫の障害に基づき、様々な重症度の感染症、自己免疫疾患を引き起こす。過去に約400の責任遺伝子が同定され、それらに基づき病態解明が行われてきた。その結果、PID患者における責任遺伝子の同定は、患者の診断確定に寄与するのみならず、治療法の選択、予後の推定に重要な役割を果たす時代となった。一方、約70%のPID患者は、全エクソーム解析(WES)をもってしても有害変異が同定されず未診断であり、これらの患者をいかにして診断するかが『解決すべきクリニカルクエスチョン』である。本課題では、ゲノム解析で同定困難と考えられる遺伝子発現異常を引き起こす有害変異に着目して研究を行う。具体的には、網羅的ゲノム解析で未診断PID患者の診断率向上を目的とし、マルチオミックス解析による網羅的遺伝子発現解析を駆使した原因究明を行う。 【研究方法】遺伝子パネル解析、WESで未診断のPID患者から末梢血単核球を採取したのち、ターゲットRNA-Seq(533遺伝子を対象)、プロテオーム解析による網羅的遺伝子発現解析を行う。PIDは疾患の主座が白血球であることから、末梢血単核球を用いた遺伝子発現解析が特に有用な疾患と考えている。得られた結果は、有害変異同定のみならず、サイトカインの産生状況や、インターフェロン過剰状態の有無の判断にも活用する。遺伝子変異を同定した場合、家系解析、変異の機能解析を実施することで病的意義を明確化し、正確な情報に基づいた診断の確定、有害変異同定率の検証に役立てる。 【期待される成果】一連の検討でPID患者の診断率向上を達成するとともに、遺伝子発現解析で新たに有害変異が同定される患者頻度を明らかにする。これらの結果を総括し、原発性免疫不全症診療ガイドライン策定を行っている難治性疾患政策研究事業の研究班に対して既存のガイドラインの改定に資するエビデンスとして示す。 | |
レジストリ情報 | ||
難病プラットフォームとの連携の有無 | あり | |
対象疾患/指定難病告示番号 | 原発性免疫不全症候群/65 | |
目標症例数 | 150 例 | |
登録済み症例数 | 388 例 | |
研究実施期間 | 2019年4月~2023年3月 | |
レジストリ名 | 原発性免疫不全症レジストリ | |
レジストリの目的 | 遺伝子解析研究 | |
レジストリ保有者のPMDA面談経験の有無 | なし | |
臨床情報の調査項目 |
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調査項目 | ||
第三者機関からの二次利用申請可否 | 不可 | |
レジストリの企業利用について | 企業が利用することについては、患者の同意を取得していない | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
レジストリURL | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | DNA;RNA | |
収集サンプル数 | 388 | |
生体試料の登録例数 | 388 | |
DNA登録例数 | 388 | |
全ゲノム解析済み症例数 | 236 | |
全エキソーム解析済み症例数 | ||
外部バンクへの寄託 | ||
外部からの使用申請の受け入れ可否 | 不可 | |
外部からの使用申請への対応 | ||
担当者連絡先 | ||
広島大学大学院医系科学研究科 小児科学 岡田 賢 |
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