項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 希少疾患先天性無歯症治療薬の開発研究―Wntシグナル&BMPシグナルに関連する難治性疾患治療への展開― | |
研究代表者名 | 高橋克 | |
研究代表者の所属機関名 | 京都大学医学研究科 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 先天性無歯症 | |
研究のフェーズ | シーズ探索研究;ゲノム・オミックス解析研究;横断的基盤構築研究 | |
研究概要 | 無歯症には、先天性の症例が存在し、通常の義歯等の歯科治療が困難です。オーラルフレイル(歯・口腔の虚弱)の状態となり、成長期の長期に渡り生活に支障をきたします。原因遺伝子がEDAである症候群性先天性無歯症の無汗性外胚葉異形成症があります。他の先天性無歯症の原因遺伝子としてMsx1, WNT10A, Runx2等が同定され、原因遺伝子の殆どがマウスとヒトで共通です。 申請者はBMP(骨形成タンパク質)/WntのアンタゴニストであるUSAG-1の遺伝子欠損マウスにおいて、過剰歯(正常な歯数以上に存在する歯)を形成することから、1つの分子により歯を増やせることを示しました。BMP-7を局所投与することによって歯を増やせる可能性を示し、1つの標的分子を局所で操作することにより器官である歯を形成できることを示しました。先天性無歯症モデルマウスのRunx2遺伝子欠損マウスと過剰歯モデルマウスのUSAG-1遺伝子欠損マウスの交配により、歯の形成が回復することを見出しました。これらの研究成果により、AMEDの創薬支援推進事業に、「希少疾患先天性無歯症治療薬の開発研究」が採択されました。分子標的治療による歯の再生を目指し、先天性無歯症治療薬の開発に取り組んできました。その研究過程で、患者選択のバイオマーカーはRUNX2遺伝子変異だけでなく、拡大できることを明らかにしました。siRNAの局所投与実験により、先天性無歯症が回復できることを明らかにし、標的妥当性を追加検証することができました。更に、中和抗体の作製を試みました。原因遺伝子変異をバイオマーカーとして、両親から遺伝子変異を判別しておきます。子の表現系が明らかになる前に、分子標的薬を局所投与し、歯を萌出させる治療法を想定しています。本研究の目的は、各種中和抗体、siRNAを先天性無歯症の治療薬として臨床応用へ道筋をつけることにあります。 | |
レジストリ情報 | ||
対象疾患/指定難病告示番号 | 先天性無歯症 | |
目標症例数 | 100 | |
登録済み症例数 | 0 | |
研究実施期間 | 2018年11月1日~2021年3月31日 | |
レジストリ名 | 希少疾患先天性無歯症データベース(AMED難治性疾患実用化研究事業) | |
レジストリの目的 | 試料採取;バイオマーカーの探索;遺伝子解析研究 | |
調査項目 | ||
第三者機関からの二次利用申請可否 | 不可 | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
レジストリURL | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
検査受け入れ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
takahask●kuhp.kyoto-u.ac.jp |
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