項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 双方向転写産物が関わる遺伝性神経変性疾患に対する核酸医薬開発 | |
研究代表者名 | 石川欽也 | |
研究代表者の所属機関名 | 東京医科歯科大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 脊髄小脳変性症 | |
研究のフェーズ | 病態解明研究;シーズ探索研究 | |
研究概要 | 脊髄小脳失調症31型(SCA31)の原因は、互いに逆方向に転写される2つの遺伝子BEANとTK2のイントロン内に、5塩基TGGAAなどの繰り返し配列が存在することである。TK2はubiquitousに、BEANは神経細胞でのみ発現し、一部は患者プルキンエ細胞ではRNA異常構造体(foci)を形成している。BEAN転写産物であるUGGAAリピートはハエモデルでは強い毒性を示す(Neuron, 2017)が、BEANをマウスでノックアウトしても無症候である。一方、TK2はノックアウトすると様々な表現型を呈し、ヒトでもミトコンドリアDNA欠損症候群を示す。一般に、2つの遺伝子が双方向に転写される場合、2つの遺伝子発現が互いに影響し合う場合が知られており、SCA31の治療にはBEANとTK2の精確な発現抑制が必要である。 申請者らは2015~2017年度「RNA異常配列による神経難病(SCA31)に対するヘテロ核酸医薬開発」でアンチセンス核酸(ASO)による発現抑制を目指し、極めて有力な配列を多数発見した。本研究では最終的に治療薬とする候補配列を、動物モデルでの有効性と安全性を検証しながら決定する。期待される成果は、本邦において多数の患者が存在する疾患に対する根本治療薬開発のための、重要な基礎的成果を上げることである。 | |
レジストリ情報 | ||
なし | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | 血漿・血清;DNA;組織 | |
収集サンプル数 | 100 | |
外部バンクへの寄託 | ||
外部からの使用申請の受け入れ可否 | 不可 | |
外部からの使用申請への対応 | ||
検査受け入れ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
東京医科歯科大学 石川欽也 pico.nuro●tmd.ac.jp |
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