項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 原発性免疫不全症の診断率向上に向けたCD45陽性細胞を用いたマルチオミックス解析の開発 | |
研究代表者名 | 岡田賢 | |
研究代表者の所属機関名 | 広島大学大学院医系科学研究科 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 原発性免疫不全症 | |
研究のフェーズ | 病態解明研究;エビデンス創出研究;ゲノム・オミックス解析研究 | |
難病プラットフォームとの連携の有無 | あり | |
研究概要 | 【対象疾患】 原発性免疫不全症 【研究の目的】 診断困難な原発性免疫不全症(PID)患者に対するマルチオミックス解析の有用性の実証と、有害変異同定に基づく病態解明。 【研究方法】 申請者らは、遺伝子パネル解析、全エクソーム解析(WES)で診断に至らないPID患者を対象に、末梢血単核球を用いたターゲットRNAシーケンス、プロテオーム解析を行うことで、有害変異の同定率を7.4%向上させることに成功している(AMED 2020年課題)。先行研究により、赤血球や血漿成分の混入が、プロテオーム解析の網羅性に多大な影響を及ぼすことが判明している。そこで本課題では、白血球共通抗原のCD45に着目したマルチオミックス解析を行う。具体的には、末梢血中のCD45陽性細胞を純化したのち、ターゲットRNAシーケンス、プロテオーム解析を実施する。CD45陽性細胞を解析対象とすることで、赤血球やアルブミンの混入の最小化、従来の比重遠心法による単核球分離で排除される多核球(好中球、好酸球など)の解析が可能となる。一連の解析で診断に至らない患者では、全ゲノム解析(WGS)を実施する。遺伝子変異を同定した場合、家系解析、変異の機能解析により病的意義を明確化し、正確な情報に基づいた診断の確定、有害変異同定率の検証を行う。一連の研究により、『ゲノム解析とRNA・タンパク発現解析のペア解析』の有用性を検証し、診療に直結するエビデンスとして提示する。 【期待される成果】 CD45陽性細胞を対象としたマルチオミックス解析を導入することで、PID患者の診断率向上が期待できる。新規責任遺伝子が同定された場合、PIDの病態理解の飛躍的な推進も期待できる。得られた結果を総括し、PID診療におけるマルチオミックス解析の位置づけを明確化することで、PID診療ガイドラインの改定に資するエビデンスが創出される。 | |
レジストリ情報 | ||
レジストリ名 | PIDJ2 | |
対象疾患/指定難病告示番号 | 原発性免疫不全症/65 | |
目標症例数 | 50 例 | |
登録済み症例数 | 30 例 | |
研究実施期間 | 2022年4月~2025年3月 | |
関連学会との連携の有無 | あり | |
学会名 | 日本免疫不全・自己炎症学会 | |
難病プラットフォームとの連携の有無 | あり | |
レジストリの目的 | 遺伝子解析研究 | |
レジストリ保有者のPMDA面談経験の有無 | なし | |
臨床情報の調査項目 |
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調査項目 | ||
第三者機関からの二次利用申請可否 | 可 | |
レジストリの企業利用について | 企業が利用することについて患者の同意を取得済み | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | 日本免疫不全・自己炎症学会の理事会で協議後、倫理委員会の承認を得て提供する | |
レジストリURL | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | DNA | |
生体試料の登録例数 | 70 | |
外部からの使用申請の受け入れ可否 | 不可 | |
外部からの使用申請への対応 | ||
担当者連絡先 | ||
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