項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 分子病態に基づく小脳失調症の遺伝子治療開発 / Gene therapy against SCA1 based on the molecular pathomechanism | |
研究代表者名 | 岡澤均 | |
研究代表者の所属機関名 | 東京医科歯科大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 脊髄小脳失調症1型 | |
研究のフェーズ | 非臨床試験 | |
研究概要 | 脊髄小脳失調症(SCA)は、進行性運動失調を中核とする優性遺伝形式の神経変性疾患の総称であり、患者数は15,000人前後と推定される。既に40近いSCAsが同定されたが、根本治療法は未だに存在しない。なかでも脊髄小脳失調症1型(SCA1)は本邦から報告され(NEJM 1974)、研究分担者・佐々木が臨床研究をリードしてきた。一方、SCA1の分子病態研究では、研究代表者・岡澤がDNA構造調整蛋白質HMGB1の減少を発見し、この減少が核・ミトコンドリアDNA修復障害と転写障害を介して小脳失調と神経細胞死に至ることを示した(Nat Cell Biol 2007)。さらに、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いたHMGB1回復によるSCA1ノックインマウスの寿命延長と機能回復に成功した(EMBO Mol Med 2015)(日・米・欧特許登録済)。この寿命延長効果は、現時点でSCA1ノックインマウスで示された世界最高結果である。研究分担者・村松は血管内投与から送達可能なAAVベクターの実用化に成功し(日・欧特許登録済)、上記AAV-HMGB1ベクターも岡澤と村松の共同開発によるものである。本研究開発では、分子病態に基づくSCA1遺伝子治療を世界に先駆けて実施するために、1)GM PレベルAAV-HMGB1ベクター製造、2)AAV-HMGB1ベクターのGLPレベルの薬理・安全性試験、3)PMDA薬事戦略相談、4)医師主導治験に向けたレジストリ作成と臨床試験プロトコール確定、を中心とした治験準備を行う。 | |
レジストリ情報 | ||
対象疾患/指定難病告示番号 | 脊髄小脳失調症1型/18 | |
目標症例数 | 10 | |
登録済み症例数 | 6 | |
研究実施期間 | 2017年11月-2022年3月 | |
レジストリ名 | 脊髄小脳失調症1型の自然歴収集に関する研究 | |
レジストリの目的 | 自然歴調査;試料採取;バイオマーカーの探索 | |
調査項目 | 重症度(SARA)、歩行解析測定結果、9 hole peg test、脳MRI QSM測定値、123I-IMP 脳血流SPECT定量値 | |
第三者機関からの二次利用申請可否 | 可 | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | 申請内容によって個別に対応方針を検討させていただきます。 | |
レジストリURL | なし | |
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
検査受け入れ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
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