項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | リパスジルを用いた未熟児網膜症に対する新規点眼薬の開発 | |
研究代表者名 | 有馬充 | |
研究代表者の所属機関名 | 国立大学法人九州大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 未熟児網膜症 | |
研究のフェーズ | 臨床試験 | |
研究概要 | 未熟児網膜症(以下ROP)は代表的な小児失明原因疾患である。本邦で年間約5000人に発症し、そのうち約1000人が重症化し治療を要する状態となる。ROPに対する既存治療として網膜光凝固術と抗血管内皮増殖因子抗体の硝子体注射(抗VEGF治療)が挙げられるが、ともに侵襲性が高く、中枢神経合併症(視力予後不良、発達障害)の懸念もあるため、一定の病期まで進行した患児に対してのみ適応となる。我々はRhoキナーゼ阻害剤であるリパスジルが未熟児網膜症進行予防ならびに治療効果を持つことを明らかにし、興和株式会社の協力の下、緑内障治療薬であるグラナテック®点眼液(0.4%リパスジル塩酸塩水和物含有、以下本剤)の未熟児網膜症への適応拡大(ドラッグ・リポジショニング)を目指している。現在、九州大学、産業医科大学、山口大学の3施設で未熟児網膜症患者に対するリパスジルの安全性及び有効性を探索的に検討する第I/II相医師主導治験を実施中である。点眼治療は非侵襲的であり、早期治療介入が可能となるため、患児ならびに医師の負担軽減、既存治療件数およびその合併症発生件数の削減が期待できる。 | |
レジストリ情報 | ||
なし | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
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