項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患政策研究事業 | |
研究課題名 | びまん性肺疾患に関する調査研究 | |
研究代表者名 | 須田隆文 | |
研究代表者の所属機関名 | 浜松医科大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 特発性間質性肺炎,サルコイドーシス,閉塞性細気管支炎,肺胞蛋白症,原発性線毛機能不全症候群 | |
研究のフェーズ | エビデンス創出研究;疫学研究 | |
難病プラットフォームとの連携の有無 | なし | |
研究概要 | 本研究では,特発性間質性肺炎,サルコイドーシス,肺胞蛋白症,閉塞性細気管支炎と,令和6年度より新規指定難病として認定された線毛機能不全症候群(PCD),ならびに類縁疾患を対象として,以下の目的で研究を行う. まず,すべての対象疾患において,National Database(NDB)Open Data Japanや臨床個人調査票などのビッグ・データを用いて疾患疫学を明らかにし(令和5〜6),さらに前向きレジストリの結果と合わせて(令和5〜7),これらの研究で得られた知見を基に,各疾患の診療ガイドラインや診断基準,重症度分類などの改訂を進める(令和6〜7).さらにNDBを用いて,対象疾患がCOVID-19の発症や転帰などに与える影響を検討し,COVID-19パンデミック下の指定難病診療の向上に資する知見を創出する(令和5〜6). 特発性間質性肺炎(IIP)では,先行AMED研究および班研究で構築したクラウド型統合データベースと,呼吸器専門医,胸部専門放射線科医,肺専門病理医が参加する遠隔多職種合議(MDD)診断システムを用いたIIP患者の前向きレジストリ(IBiSレジストリ,1,150例登録済み)を継続し,本疾患の長期予後を含めた疾患疫学を創出する(令和5〜7).また,本レジストリで収集した血清を用いて,診断,予後予測に有用な新規バイオマーカーを探索する(令和6〜7).さらに臨床・画像・病理データを用いた人工知能 (AI) によるマルチモーダル診断システムを開発し(令和7),診断の標準化につなげる.また,現在の大きなアンメットニーズとなっている間質性肺炎の緩和医療に関して,その実態を全国調査などで明らかにし(令和5),医師主導の介入試験を実施し(令和5〜6),将来の保険収載を目指す.また,小児成人移行医療の対象としても重要な遺伝性・若年性間質性肺炎について,日本小児学会などと協力して全国調査を行い,その実態を明らかにする.サルコイドーシスでは,循環器内科,眼科領域等の研究者も加え,多臓器にわたる本症の実態を把握し,診療の手引きの改訂に資する疫学を創出する.また,心臓サルコイドーシスについては,前向き全国レジストリ(JACS研究とMYSTICS研究)を構築し(令和5〜6),本邦の疫学を解明する.肺胞蛋白症と閉塞性細気管支炎においては,新たな全国レジストリの構築を目指す(令和6〜7).新規指定難病となる線毛機能不全症候群については,全国調査を実施するとともに,遺伝子診断の普及などに取り組む(令和5). 以上の研究の結果を通じて,対象難病の診断・治療の標準化,均てん化に取り組み,さらに患者会等とも連携し普及・啓発活動を推進し,患者QOLの改善など含めた難病医療の向上を図る. | |
レジストリ情報 | ||
レジストリ名 | IBiS | |
対象疾患/指定難病告示番号 | 特発性間質性肺炎/85 | |
目標症例数 | 1000 例 | |
登録済み症例数 | 1112 例 | |
研究実施期間 | 2020年9月〜2023年9月 | |
関連学会との連携の有無 | なし | |
難病プラットフォームとの連携の有無 | なし | |
レジストリの目的 | 自然歴調査;患者数や患者分布の把握;疫学研究;試料採取;バイオマーカーの探索 | |
レジストリ保有者のPMDA面談経験の有無 | なし | |
臨床情報の調査項目 |
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調査項目 | ||
第三者機関からの二次利用申請可否 | 不可 | |
レジストリの企業利用について | 企業が利用することについては、患者の同意を取得していない | |
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
レジストリURL | https://portal.mdd.systems/report/ | |
バイオレポジトリ情報 | ||
生体試料の種類 | 血漿・血清 | |
生体試料の登録例数 | 1112 | |
外部からの使用申請の受け入れ可否 | 不可 | |
外部からの使用申請への対応 | ||
担当者連絡先 | ||
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