項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 脆弱X随伴振戦/失調症候群(FXTAS)における症状改善薬の開発 | |
研究代表者名 | 塩田倫史 | |
研究代表者の所属機関名 | 熊本大学 発生医学研究所 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 脆弱X随伴振戦/失調症候群(FXTAS) | |
研究のフェーズ | 病態解明研究;バイオマーカー・診断薬の開発研究 | |
研究概要 | X 染色体に位置する FMR1 遺伝子の CGG リピート延長(200リピート以上)により、小児期より知的障害などの症状を呈する脆弱X症候群(FXS)が発症する。一方、本疾患の家系内には 50 歳以上で振戦や失調などの症状を呈する脆弱 X 関連振戦・失調症候群 (FXTAS; Fragile X associated Tremor/Ataxia Syndrome)を発症することが知られている。 FXTAS はパーキンソン病、神経核内封入体病などとの鑑別が必要な疾患で、FMR1 遺伝子の CGG リピート55 ~ 200を持つ保因者の一部に発症するとされている。世界的な保因者数は男性の 850 人に 1 人、女性の 300 人に 1 人とされている。FXS に関しては世界的に治療法の開発が進められているが、FXTAS は FXS とは全く異なる病態で発症するため、その治療法は未だ存在しない。 近年、 FXTAS の発症と RNA が形成するグアニン四重鎖構造との関与が示唆されている。これまで、 FXTAS 患者の CGG リピート由来グアニン四重鎖構造から異常ポリペプチド凝集体が形成され、神経障害を引き起こすことが知られている。従って、グアニン四重鎖構造に結合する薬剤が異常ポリペプチド凝集体を抑制し、治療薬の候補となることが期待される。研究代表者は、承認医薬品の中からグアニン四重鎖構造に結合する安全性の高い薬剤「5-アミノレブリン酸」を同定し、昨年次には5-アミノレブリン酸が FXTAS モデルマウスにおいて神経症状改善作用を示すことを見出した。 本研究では、① 5-アミノレブリン酸のグアニン四重鎖構造結合作用による FXTAS に対する治療効果をモデルマウスとヒトモデル細胞を用いて検討する。また、② 異常ポリペプチド凝集体やリピート RNA が早期診断バイオマーカーとして使用できるか検討する。本研究により、5-アミノレブリン酸とバイオマーカーの非臨床 POC を取得し、治験準備・医師主導治験への橋渡し研究を遂行する。日本において FXTAS の基礎研究を行っているのは代表研究者の研究グループのみであり、FXTAS の治療薬開発は世界で初めての試みである。 | |
レジストリ情報 | ||
対象疾患/指定難病告示番号 | ||
目標症例数 | ||
登録済み症例数 | ||
研究実施期間 | ||
レジストリ名 | ||
レジストリの目的 | ||
調査項目 | ||
第三者機関からの二次利用申請可否 | ||
二次利用申請を受けた場合の対応方法 | ||
レジストリURL | http://fragile-x.med.tottori-u.ac.jp/3225/22440.html | |
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
検査受け入れ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
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