項目 | 内容 | |
---|---|---|
事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | 神経保護因子Necdinの発現上昇による筋萎縮性側索硬化症の新規治療法の開発 | |
研究代表者名 | 望月秀樹 | |
研究代表者の所属機関名 | 大阪大学 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | ALS(神経領域) | |
研究のフェーズ | シーズ探索研究 | |
研究概要 | Necdin(ネクジン)は主に神経細胞に発現し、神経細胞死に関与するp53の機能を抑制して、ミトコンドリアのマスター制御因子であるperoxisome proliferator-activated receptor gamma coactivator 1-alpha(PGC1-α)を介してミトコンドリア機能を安定化させ神経保護作用を発揮する。筋萎縮性側索硬化症(ALS)は運動神経の変性により全身の筋力低下が生じる神経変性疾患であり、根本的治療薬は開発されていない。ALSの発症要因としてミトコンドリア機能障害が示唆されており、本研究ではアデノ随伴ウイルス(AAV)を用いたnecdin関連遺伝子の発現上昇によるALSモデル動物の治療効果を検討するとともにnecdin関連遺伝子の発現を上昇させる低分子化合物のスクリーニングを行い、同様にALSモデル動物に対する病態抑制効果を検証した。アデノ随伴ウイルス(AAV)を用いたネクジン遺伝子導入については、ALSモデルマウスのうち、 SOD1 G93Aマウスに加えて、TDP-43トランスジェニックマウスにて施行した。AAVの血清型、カプシドの違いにより生命予後改善、運動機能改善などへの効果に差があることがわかった。現在、投与時期に関しては、より効果的な投与時期などを検討中である。ネクジンを上昇させる低分子化合物については、今までのネクジン遺伝子のプロモーターアッセイを施行。更に、より有用なリード化合物を抽出するためCRISPR/Cas9を用いたnanoluciferaseのノックイン細胞をゲノム編集技術も用いて作製し、ネクジンエンハンサーリード化合物探索のための新たな系の構築ができた。この系を用いてスクリーンングを開始し、複数のリード化合物の確認している。 | |
レジストリ情報 | ||
なし | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
検査受け入れ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
※メールアドレスが掲載されている場合は、「●」を「@」に置き換えてください。