レジストリ研究一覧(2022年度)

2022年の研究課題一覧

日本医療研究開発機構(AMED)の「難治性疾患実用化研究事業」、または厚生労働省の「難治性疾患政策研究事業」で支援をうけている研究課題の概要および各研究班のレジストリ・バイオレポジトリ等の情報を掲載しております。
掲載されている情報は、2022年12月に約300の難病研究班を対象に実施したアンケート調査のもと、各研究班より公開の了承を頂いた内容を掲載しております。

AMEDの「難治性疾患実用化研究事業」

本事業は、「発病の機構が明らかでない」、「治療方法が確立していない」、「希少な疾病である」、「長期の療養を必要とする」の4要素を満たす難病に対して、病因・病態の解明、画期的な診断・治療法の開発を推進し、全ての難病患者が受ける医療水準の向上を図ることを目的としています。

研究課題名 研究代表者名 研究機関名 レジストリ バイオレポジトリ
原発性免疫不全症・自己炎症性疾患・早期発症型炎症性腸疾患の臨床ゲノム情報を連結した患者レジストリの構築研究 森尾友宏 東京医科歯科大学
福山型筋ジストロフィーおよび類縁の糖鎖異常型筋ジストロフィーに対する糖鎖補充療法の開発 金川基 愛媛大学 - -
分子病態に基づく脊髄小脳失調症1型遺伝子治療の医師主導治験 矢部一郎 北海道大学
多系統萎縮症レジストリを基盤とする,ハードエンドポイントに基づく長期自然歴およびサロゲートマーカーの開発による診療に直結するエビデンスの創出 三井純 東京大学
TDP−43オリゴマーに着目したALSの病因解明と治療法の創出 河原行郎 国立大学法人大阪大学 - -
FGFR阻害剤による FGFR3軟骨形成異常症治療の実用化 妻木範行 国立大学法人大阪大学・大学院医学系研究科/大学院生命機能研究科 - -
絨毛形成を標的とした腸管不全の治療開発 杉本真也 慶應義塾大学医学部 - -
希少難治性疾患FOXG1症候群の克服を標的とした病態解明研究 三好悟一 国立大学法人群馬大学 - -
統合レジストリによる多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患の個別化医療基盤の構築 桑名正隆 学校法人日本医科大学
特発性心筋症の診療に直結するエビデンス創出のためのAIを活用した自動病理診断システムの開発~希少・分類不能心筋症の自動抽出システムの開発~ 尾上健児 奈良県立医科大学

厚生労働省の「難治性疾患政策研究事業」

難治性疾患政策研究事業は、難病の診療体制の構築、疫学研究、普及啓発、診断基準、診断ガイドラインの作成、小児成人期移行医療などを推進し、関連研究やデータベースなどとの連携を図っています。

研究課題名 研究代表者名 研究機関名 レジストリ バイオレポジトリ
マイクロアレイ染色体検査で明らかになる染色体微細構造異常症候群を示す小児から成人の診断・診療体制の構築 山本俊至 東京女子医科大学 - -
副腎ホルモン産生異常に関する調査研究  長谷川奉延 慶應義塾大学医学部小児科学教室 - -
原発性脂質異常症に関する調査研究 斯波真理子 大阪医科薬科大学 -
難治性腎疾患に関する調査研究 成田一衛 国立大学法人新潟大学
難治性血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管腫・リンパ管腫症および関連疾患についての調査研究 秋田定伯 医療法人 城内会
先天性心疾患を主体とする小児期発症の心血管難治性疾患の救命率の向上と生涯にわたるQOL改善のための総合的研究 大内秀雄 国立循環器病研究センター - -
呼吸器系先天異常疾患の診療体制構築とデータベースおよび診療ガイドラインに基づいた医療水準向上に関する研究 臼井規朗 大阪母子医療センター -
稀少てんかんに関する包括的研究 井上有史 静岡てんかん・神経医療センター -
プリオン病及び遅発性ウイルス感染症に関する調査研究班 高尾昌樹 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター - -
新生児スクリーニング対象疾患等の先天代謝異常症における生涯にわたる診療体制の整備に関する研究 中村公俊 熊本大学 -