項目 | 内容 | |
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事業名 | 難治性疾患実用化研究事業 | |
研究課題名 | TDP−43オリゴマーに着目したALSの病因解明と治療法の創出 | |
研究代表者名 | 河原行郎 | |
研究代表者の所属機関名 | 大阪大学大学院医学系研究科 | |
研究対象疾患名(または疾患領域) | 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) | |
研究のフェーズ | 病態解明研究 | |
研究概要 | ALSは、運動ニューロンの変性・脱落により全身の筋力低下が生じる致死的神経変性疾患であり、ほぼすべてケースでTDP-43が不溶化して凝集している。また、一部の家族性ALSでは、TDP-43をコードするTARDBP遺伝子に点変異が同定されており、TDP-43は発症の鍵を握っている。研究開発代表者は病態を反映したモデル動物を開発するため、ALS型点変異をマウスTardbp遺伝子に挿入したノックインマウス (G348C KIマウス)を作製した。本マウスは運動機能障害を生後3ヶ月齢から呈し、さらに生後初期からTDP-43オリゴマーが形成されることを発見した。このため、抗体を使ってTDP-43オリゴマーを除去できれば、運動機能症状が回復できるのではないかと着眼した。しかし、TDP-43オリゴマー形成機構や運動ニューロン変性機構は依然として不明であることから、TDP-43オリゴマーに着目した病因解明と治療法の創出を目標とした本研究を立案するに至った。 本研究では、TDP-43オリゴマー形成機構と運動ニューロン変性機構を解明する。また、TDP-43オリゴマーを特異的に認識する抗体を作製し、G348C KIマウスの運動機能障害が改善するかどうかを解析し、ALSの有効な治療法の基盤を確立することを目的とする。特異的な抗体によりTDP-43オリゴマーが除去され、運動機能障害が回復できれば、ALSの有効な治療方法を確立できることが期待できる。 | |
レジストリ情報 | ||
なし | ||
バイオレポジトリ情報 | ||
なし | ||
検査受け入れ情報 | ||
なし | ||
担当者連絡先 | ||
大阪大学大学院医学系研究科、河原行郎、ykawahara●rna.med.osaka-u.ac.jp |
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